山種美術館で
「桜・さくら・SAKURA 2012−美術館でお花見!−」をみた。もう会期末が近いからかチラシなし。
実は恵比寿に行く用があったついでに、少し足を延ばしてみたのだけど、相変わらず盛況でなにより。日本人は絵の桜も大好きなんだなと思う。自分は桜の絵がとくに好きというわけではなくて、どちらかというと、桜の木一本が寂しく描かれたようなのが好み。
そういうわけで、小林古径「清姫」のうち《入相桜》、速水御舟《夜桜》、稗田一穂《朧春》、あと奥村土牛《醍醐》《吉野》あたりが気になる。
日本の湿った空気感のようなものが画面に濃厚に漂っている奥村土牛の穏やかな作品に対して、小林古径、速水御舟の、空気が冷たく切れ味するどい画風。同じ桜でもまったく違うものがみられるのでおもしろい。
過去に千鳥ヶ淵で観た山種の桜展の記事を見返してみると、自分の趣味って全然変わってないというのがわかる。なので、過去記事へのリンクだけ貼って、お茶を濁そう。
あと、川合玉堂の作品5点がよかった。この味わいはほかの画家にはなかなかみられない。
とりあえず、記録だけ。