国立新美術館「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション」 2011.6.8-9.5
この頃、印象派と聞くと、自分はそれほど印象派のことが好きではないのでは、と思いつつ、積極的に足を運ぶという態度にはならなくなっている。とはいえ、印象派の素晴らしい作品がたくさん存在していることも事実で、本展には《青いひじ掛け椅子の少女》を筆頭に一度は観ておきたい作品がいくつも来日しているので、当然でかけることになる。
でもって、いやはや圧倒されました。印象派もポスト印象派も、期待以上の作品が次から次へと現れて、単館コレクションでこれほど充実したものをみせられたのは久しぶりな気がする。
本展では、誰もが知ってるビッグネームの傑作を自分もストレートに堪能した。手抜きと言われようが、ただ画像だけを並べてみる(どの作品もくどくどと感想を書くことはいくらでもできるけど、この際そんなのはもういいでしょう!ってな感じで)。
エドゥアール・マネ《鉄道》
クロード・モネ《日傘の女性、モネ夫人と息子》
メアリー・カサット《青いひじ掛け椅子の少女》
ポール・セザンヌ《りんごと桃のある静物》
ポール・セザンヌ《赤いチョッキの少年》
フィンセント・ファン・ゴッホ《薔薇》
企画展なんてものは自分が本気で観たいものが1点あれば出かけるモチベーションになるわけですが、これだけ揃っていることはそうそうないでしょう。いや〜壮観。なかでもセザンヌの凄さには背筋がゾクッとしました。まさに「奇跡のコレクション」。
おまけは版画。アヒルの愛嬌と浮世絵風のひとコマ。
アルフレッド・シスレー、オーギュスト・クロ《川岸》
メアリー・カサット《浴女》
文句なしの企画展。絶品でありました。
そして、83点のうち72枚もポストカードを用意してくれた衝撃にあつく感謝! ちなみに、ポストカード人気第1位はゴッホ《薔薇》、第2位がモネ《日傘の女性、モネ夫人と息子》だそうだ。