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2010.11.24 Wednesday

ドミニク・ペロー展@東京オペラシティ アートギャラリー

東京オペラシティ アートギャラリー「ドミニク・ペロー 都市というランドスケープ」2010年10月23日―12月26日

ドミニク・ペロー展

ドミニク・ペロー展に行ってみようかなと、ふと思いついたとき、建築家の名前なんてあまり知らないのになぜか聞いたことがある気がするなと考えていたら、マリインスキー劇場新オペラ劇場の奇抜な設計案で話題になった、あの建築家だと気がついた。この新オペラ劇場のことはその後フォローしていないけど、どうやらまだすんなり進んでいないようだ。正直、サンクトペテルブルクの周囲の景観から浮いていると感じたものだが。

<ペローの作品の特徴とは、新しい建築をいかに文化的、地理的な背景と結びつけ、現在進行形の歴史の一部とするか、という視点です。とはいえ、その建築は周辺と安易に迎合するものではありません。強い造形性を帯びた、あるいはこれ以上ないほどシンプルなそのたたずまいは、人びとの意識が土地の文脈を再確認するきっかけを創出します。......>

建築物と都市の関係を捉えた影像たちに続いて登場した、模型が島になって並んでいる広大な展示室は圧巻。
コンペで勝利したものも、そうでないものもあるが、ペローが目指したものが確かにそこにはあった。地形とのつながりを大事にした設計が、都市と自然を美しくつないでいるように感じられるものもあれば、果たしてこれが自然と調和しているといえるのだろうかと思えるものもある。建築単体で見て奇抜に感じるものが、周辺といっしょに見ると、不思議に馴染んでいたりして不思議だ。そのあたり、傍観者から見たとき、住人が見たとき、建築家が見たときと、それぞれ感じ方も違うのだろう。
奇抜に見える設計も、その場所にうまくはまって、それに呼応する建築が周囲に登場することによって、土地が、都市が、息を吹き返して胎動し始めたりすることがあるかもしれない、そんな空想を抱かせるエネルギーがこの建築家の作品には漲っていた。

模型の前に座り込んで「すげー」を連発している青年がいたり、来場者は若者が多くて、建築家を志す人や建築ファンが多いように見えた。今をときめく建築が目白押しで、なるほど現代建築を代表する建築家なんだということが、知識なしでも十分にわかる展示で、なによりドミニク・ペローとはこういう建築家なんだよと声が聞こえてくるようだった。



ドミニク・ペロー 「都市というランドスケープ」
会場: 東京オペラシティ アートギャラリー
スケジュール: 2010年10月23日 〜 2010年12月26日
住所: 〒163-1403 東京都新宿区西新宿 3-20-2
電話: 03-5353-0756 ファックス: 03-5353-0776


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