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2015.08.23 Sunday

舟越保武彫刻展@練馬区美術館

 練馬区美術館で開催中の「舟越保武彫刻展 まなざしの向こうに」をみてきた。

 

金曜日夜のBS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」で訪ねられていたのをみて、明けて土曜日にさっそく、混雑覚悟で出かけた。ちょうど15時からが記念コンサートも開かれるというので、展示をみてからコンサートという流れで時間を合わせていったところ、誰しも考えることは同じ、とても盛況だった。

美術では基本的に平面、つまり絵が好きで、彫刻にはそれほど関心がないのだが、TV番組をみて、実際にみてみたいと心から思えたので、その気持が消えないうちに行かなければ、彫刻をみるという珍しい機会を逃してしまうという気持ちで出かけたわけである。

舟越保武の彫刻は途中からカトリック信仰にもとづいた主題によって独自のスタイルを確立した。秀吉の命で磔の刑に処されたキリシタン殉教者たちを記念する《長崎二十六聖人殉教者記念碑》、島原の乱で殺害されたキリシタン農民が亡霊のような姿になった《原の城》、ハワイでハンセン病患者のケアに尽力したカトリック神父《ダミアン神父》などが代表作。どれも強い信仰心から触発されたことがうかがえる力強さをたたえていた。二十六聖人の記念碑もぜひ長崎で実物を目に焼き付けてみたい。

展示のなかで、もっとも感銘を受けたのが<第5章 静謐の美―聖女たち>。
砂岩(諫早石)で彫られた聖クララ聖セシリア聖ベロニカらの聖女たち。いずれも正面を向いた、ほぼ頭部だけの彫刻で、魅力的な白っぽい石に悲しみや憂いをたたえた表情に心が揺さぶられるのを抑えることができなかった。

その後、病気により右半身不随となってから利き腕でない左手で続けた制作。洗練された彫りではなくなったが、荒々しさとマッチした主題を選ぶことによって新たな力強さを獲得したように感じた。

そして忘れてはならないのが船越のエッセイなどの文章。舟越が自分の作品たちについて残した文章が、どれも情感豊かで詩情あふれるもので、とにかく心をうつ。これら文章が彫刻作品とともにあることで、そこに込められた想いがひしひしと伝わってきて、間違いなく作品と向き合う一助となった。

そのあとに開かれた「開館30周年記念 舟越保武彫刻展記念コンサート」。2階で聴いたが、吹き抜けのホールのおかげで音がよく響いてすばらしかった。バッハ/平均律クラヴィーア曲集第1巻第1番プレリュード、シューベルト/アヴェマリア、それにビゼー/「歌劇カルメン」よりセギディーリャ、ハバネラなど。小池ちとせの弾くスタインウェイのスクエアピアノのどこか懐かしい穏やかな音、河野めぐみの張りのある美しいメゾソプラノを堪能した。ありがたいことです。

2017.06.11 Sunday

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