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2012.07.06 Friday

バーン=ジョーンズ展@三菱一号館美術館

三菱一号館美術館で開かれている「バーン=ジョーンズ展―装飾と象徴」をみた。
バーン=ジョーンズ展@三菱一号館美術館
2012.6.23 Sat-8.19 Sun

ラファエル前派の中心的存在として、「装飾性と象徴性をあわせもつ独自の様式を確立」し、「唯美主義運動を推し進め、象徴主義絵画の先駆けとなった」エドワード・バーン=ジョーンズが描いたのは物語や神話の世界。この展覧会はバーン=ジョーンズの日本初の個展だとか。(「」内は展覧会HPより引用)
好きな要素しかない、つまり好みのどまんなかなのだから、これを観ずして何をみる!

この展覧会の特徴は、物語・神話・聖書の世界がテーマ、エピソードごとの展示にされていることだ。例えば、「聖ゲオルギウス」「クピドとプシュケ」「ピグマリオン」「ペルセウス」「いばら姫」。この方法は、バーン=ジョーンズの関心のあり様やそこに込めた様々なものを捉えるのに適しているような気がして、すっと心におさまってくる。というより、終わってみれば、これ以外の構成はなかったなと思う。加えて、いくつもの習作や下絵も、その後の本画に至る過程をで作家が何を描きたかったのかを理解する貴重な手がかりとなっていた。

連作「ペルセウス」の解説に、「この連作は、主題の性質も相まってこの画家の作品としては破格のドラマ性を有しているが、それでも当時の批評では、描写の迫真性に対する装飾性や審美性の優位というバーン=ジョーンズ芸術の本質が指摘されている。」とあるように、神話や物語の世界をどう描くかというところに、特徴があらわれる。
ダイナミックに迫力ある画面にしようとするなら、例えば、まさに画面からはみ出るような構成という方法もあるが、バーン=ジョーンズの場合は、奇抜な構図もなく、どの作品もきっちりと画面に収まっている。これが物語のとくに装飾性を高めているのだろう。
バーン=ジョーンズ_果たされた運命
《果たされた運命:大海蛇を退治するペルセウス》連作「ペルセウス」

バーン=ジョーンズは「眠り姫」の主題をなんども連作にしている。しかし作家は王子の口づけによって眠り姫が目を覚ますシーンは描いていないとか。バーン=ジョーンズは永遠性あるいは処女性の象徴をそこに見ていたのか、それとも目覚めることで直面する現実を封じ込めたかったのか。
バーン=ジョーンズ_眠り姫
《眠り姫》連作「いばら姫」(ダブリン市立ヒュー・レイン美術館)
第3の連作と目されるうちの《眠り姫》。全体が緑色に包まれ、主題と相まってとてもとても静か。
ここまで乙女ならずとも夢見心地で歩いてきて、突然この作品に出会う。この構成も心憎い。ああおれはこの作品をみるために今日ここにやってきたんだ、と気づく、何よりの感激。ほかの《眠り姫》の実物をみたことはない。しかしこの色の統一感がもっとも美しいと感じる瞬間だった。


以前、この美術館の木の床に靴音がコツコツと響くのがうるさいと感じていたのが嘘のように、その音が心地よかった。もちろんうるさい歩き方の人もいるが、だいたいの人は控えめにリズムを刻んでいるし、自分も慣れてきたこともあるだろうし、何よりも、バーン=ジョーンズの幻想的で美しい芸術と共鳴しているように思えた。

バーン=ジョーンズ展の図録はとてもおしゃれ。おすすめです。
バーン=ジョーンズ展カタログ



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