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2010.03.01 Monday

東博で長谷川等伯展

没後400年 特別展 長谷川等伯」を東京国立博物館でみてきた。国内にあるほぼすべての等伯作品が一挙に公開される大回顧展。

東京文化会館で東京バレエ団公演「シルヴィア」を急に観ることになったので、少し早く行って東博平常展でもみようと思っていたけど、予定より動き出しがよかったので、等伯展に変更した。平日に行くのは難しいし、今日なら冷たい雨と冬季五輪、東京マラソンのせいで、少しは空いているだろうと当て込んでのこと。だいたい2月23日-3月22日という会期は実質たったの25日間しかないのだから、混まないはずがない。国内にあるほぼすべての等伯作品を公開するというのでは仕方のないこと。

長谷川等伯展チラシ02 長谷川等伯展

東博に出かける回数って結構あるなーと思っていたので、初めてパスポートを購入して入場。平成館に入って見上げたエスカレータに人が連なっていなかったので、ひと安心。ロッカーはほとんど空いていなかったけど。


まず上洛するまで信春として能登で描いていた仏画から。最初の展示に人が多いのは予想通り。掛け軸が並んでいるので、さらに人が集まっている印象。列に並んでひとつひとつをじっくりみる余裕もないし、仏画自体にそれほどの関心もないので、わりあいさらっと移動。
すると、大きな屏風が目に入って、おー。

長谷川等伯_牧馬図屏風
長谷川等伯(信春)《牧馬図屏風》部分
上洛して信春を名乗っていた頃の作品。野馬を武人が狩る場面を描いている。
野馬も武人も躍動的で生き生きしている。とくに馬の動きや模様、たてがみの表現が面白くて見入ってしまう。仏画ではわからなかった絵師等伯の魅力があふれている。

さてさて、個人的に本展のハイライト。
第4章 桃山謳歌―金碧画―
桃山時代に完成の域に達したとされる時代を代表する装飾的絵画の世界。金屏風好きとしては、やや枯れた印象の長谷川等伯落款の《柳に柴垣図屏風》も含めて、ただ圧倒されるばかり。
なかでも素晴らしいと感じたのはこちら。

長谷川等伯_楓図壁貼付
長谷川等伯《楓図壁貼付》
存在感抜群の大木を中央に据えたまったく隙のない構図に、圧倒的な力強さがあって、それを取り巻く楓の葉やその他の草花が密集する様は艷やかできらびやか。この数年でみた金碧画のなかでも、琳派の名作に匹敵する迫力に脱帽。この部屋で間違いなくいちばん輝いていた。

長谷川等伯_柳橋水車図屏風
長谷川等伯《柳橋水車図屏風》
楓図とは違った魅力にあふれるすばらしい屏風。柳の幹と枝ぶり、川の流れなどなど、徹底してデザイン化された表現は琳派だ。水の流れなんてポニョの大波じゃないですか。ここまで装飾的にする大胆さは驚きだ。

晩年に打ち込んだ水墨画。
長谷川等伯_竹鶴図屏風
長谷川等伯《竹鶴図屏風》部分
この鶴は、日本で水墨画がもっとも高く評価されてきた中国の禅僧画家、牧谿の影響を受けているのだとか。水墨画らしい表現と、松林図屏風につながるような空気感。地味に迫ってくる。

《松林図屏風》は何度かみているが、久しぶりにみたら、思っていたよりもぼやっとはかなげで、記憶のなかでいつの間にか鮮明化させていたのだと気づいた。あらためてこれは心象風景なんだと確信する。
最後に《檜原図屏風》。近衛信尹の和歌が絵の一部のように水墨の世界に溶け込んでいる。これこそ、心象風景を湿潤な空気にまとわせた日本の水墨画だと感じた(勝手な決め付けだけど)。水墨画ではこれにいちばん心が惹かれた。


長谷川等伯について何の資料も持っていないので、それこそ《松林図屏風》以外に知らないくらいだったから、展覧会でみたこと以外よくわからないが、その多岐多彩な活動ぶりには驚かされた。《仏涅槃図》のでかさにもびっくり。いろんな生き物が楽しかった。

あっという間の会期だから、みようと思っている方は急いだほうがいいでしょう。これからさらに混みそうだし。

ところで、図録を買うつもりだったけど、その分厚さにおののいてやめた。でも薄い何かを手に入れようと思っている。展覧会ではいつも思うのは、ハイライト的な薄い図録を別に作ってくれたら、たくさんの人が買うのではないのかなーということ。本格版の図録に影響が出るとも思えないけど、やっぱり手間がかかりすぎるのかな。


2017.01.23 Monday

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没後400年特別展 長谷川等伯 2/23〜3/22 本文中、作品名にリンクが設定してあるものは、クリックすると東京国立博物館の作品詳細ページ、情報アーカイブ等で画像を見ることができます。 混雑は覚悟していたので、着いた時(10:40)に「50分待ち」
  • 南風録ぶろぐ
  • 2010/03/18 9:08 PM

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