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2009.05.05 Tuesday

速水御舟《萌芽》ほか(東博平常展)

 東京国立博物館での阿修羅展の前にみた平常展。

いつものように2階に上がると、「特集陳列 平成21年新指定国宝・重要文化財」が開かれていた。

重要文化財から国宝に格上げになったのが2件。
そのうち、与謝蕪村《紙本墨画淡彩夜色楼台図》(江戸時代)のほうは、本物は展示されていなかった。
もう1件はこれ。
土偶_風張1遺跡出土
土偶(青森県八戸市風張1遺跡出土)(縄文時代)
イマジネーションにあふれた不思議なポーズと現代的な造型。すばらしいエネルギーを秘めている。これが縄文時代に作られたものとは!
しかも、当時修復された痕跡があるのだそうだ。それだけ大事にされていたということだろうし、当然だと納得する。

新たに重要文化財になったものに伊藤若冲《絹本著色菜蟲譜》(江戸時代)があった。若冲の巻物で彩色されたものは他にないとかなんとかの説明があった(うろ覚えだけど)。
伊藤若冲らしい虫や野菜がたくさん描かれ、楽しい。最後のカボチャなんて・・・。

平常展の国宝室
普賢菩薩像
《普賢菩薩像》(平安時代・12世紀)
格調高い美しさに包まれ、「日本の仏画を代表する名品」との解説に納得。仏画として仏教美術品として。
すばらしい装飾美と、時代を経てもなお感じられる美しい色。当時いったいどれほど美しかったのだろう。

近代美術室
下村観山_春雨
下村観山《春雨》(1916)
巨大な屏風。すれ違った女性たちの一瞬のドラマを描いたものだが、間に長々とある橋の欄干の存在感が際立っている。春雨にけぶり向こう側の欄干はぼんやりとしか見えない。この光と空気を表現するために裏箔・裏彩色の技法が使われているという。

速水御舟_萌芽
速水御舟《萌芽》(1912)
ふと右を見ると、不思議な静けさに満ちた美しい絵があった。
これが速水御舟!?
制作年をみると、なんとまだ18歳頃の作品。これまでみたことのある御舟の初期の作品のイメージにこういうものはなかったし、十代の画風ではないよこれは、と思う。
でもこの不思議な味わいはなんだろう。速水御舟には驚かされっぱなしだ。

橋本雅邦《竹林猫》(1896)の猫もおもしろいよ。


東博の平常展はいつもいつも驚きと喜びに満ちている。阿修羅像をみる前にもうかなり満足しているのだから困ったものだ。

2019.09.17 Tuesday

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コメント
この土偶には驚きました。
古代人の思いを感じることができました。

観山の春雨、どんなドラマがあるのだろうかと
想像しながら楽しめました。
こんにちは。

萌芽と春雨の並びにはもう・・・
つまらない記事TBしました。
ご勘弁あれ。
★一村雨さん、こんばんは。
この土偶には遠い昔のロマンみたいなものが感じられますね。いいものがみられてよかったです。
観山が描いたドラマは一瞬ですが、長い物語が前後に続いていそうですね。

★Takさん、こんばんは。
東博の近代絵画は狙い撃ちするのもいいですが、行き当たりばったりでいいものに出会えるとうれしさが増幅します。今回は萌芽と春雨にぞくっとしました。
いやもうあんなにたくさんの埴輪グッズが揃っていたとは。
  • キリル
  • 2009/05/06 10:37 PM
こんばんは
あの「萌芽」の尼さんの匂い立つような情感、ぞわぞわしました。
美人を描くことが殆どない御舟も、若年の頃にこんなのを描いていたのかと感心するばかりです。

「春雨」は丁度同時期に、ほかの画家も、橋を渡る傘の女人という構図を描いていたので、ちょっとした流行があったのかも、と思ったりしました。井川洗涯とか岩田専太郎とか・・・
以前から好きな絵なので、再会できて嬉しかったです。
  • 遊行七恵
  • 2009/05/18 11:02 PM
★遊行七恵さん、こんばんは。
しっとりした空気が尼さんを包んでいるようでした。もしかすると御舟ではいちばんの美人かもしれませんね。何度画像を確認しても、若者の絵とは思えません。

>ちょっとした流行があったのかも
流行があったのなら、調べてみるとそのあたりのドラマが捉えられるかもしれませんね。
井川洗涯のことも岩田専太郎のことも知りませんが、弥生あたりで見られるんでしょうか。
  • キリル
  • 2009/05/18 11:15 PM
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