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2009.02.08 Sunday

アーツ&クラフツ展(都美)

生活と芸術ーーアーツ&クラフツ展 ウィリアム・モリスから民芸まで」を東京都美術館でみた。

アーツ&クラフツ展

アーツ&クラフツ展チケット
チケットもきれいだったので。

デザイン運動「アーツ&クラフツ」のなかで重要な位置を占めるウィリアム・モリスは、詩人として有名だったらしいが、モリスというと、浮かぶのはやはり刺繍、タペストリー、壁紙など数々のテキスタイルデザイン。

このアーツ&クラフツは欧州から日本にまでそれぞれの国情を反映した形で広がることになるのだが、僕は「モリスと仲間たち」みたいな感覚でこの展覧会を楽しんだ。ロセッティやバーン=ジョーンズにも出会えてうれしかった(モリスと妻ジェインとロセッティの三角関係のことを思うと複雑な気持ちになるけど)。
モリスや仲間たちのデザインに触れてまず感じたのは、英国風の花鳥画というようなもの。英国には行ったことがないので、テレビや映画で見てきた都市や田園の風景しか知らないけど、その自然と結びついた装飾に、花鳥画、あるいは和柄デザインのようなものを感じたのだと思う。

モリス_いちご泥棒
ウィリアム・モリス《いちご泥棒》(1883年5月11日デザイン登録)
モリス・マーシャル・フォークナー商会のコットン・プリントのなかで最も人気が高かったという傑作で、そのぶん価格も最高クラスだったファブリック。
小さな画像でも配色の美しさがわかる。装飾性も高く、わずかな奥行きが空間の広がりを生み出しているよう。もしかするとこれは絵画的な見方で、このデザインをしつこいと感じる人もいるだろう。
それでも、いろんなものに利用できそうな完成度があって、事実、これをプリントしたいろいろなグッズがミュージアムショップで売られていたわけだけど。

ロセッティ_聖ゲオルギウス伝01ロセッティ_聖ゲオルギウス伝02
ロセッティ《聖ゲオルギウス伝ステンドグラス・パネル》(1862頃)
全6枚が並んでいる様は息をのむほど壮観で、宗教心のない僕でも厳かな気持ちになった。通路の向こうに輝くステンドグラスの数枚が見え、展示室に入ると全体が見えるという心憎い展示のせいかもしれない。
細部まで描き込まれているところが見た目の華やかさを支えている。

アーツ&クラフツは、欧州大陸へと広がり、ウィーンあたりのものをみると、自然のデザインから離れていくようで、なんか寂しかった。
ヨーロッパ編では、イワン・ビリービン《絵本『美しきヴァシリーサ』》(1902)の豊かな色と装飾に心惹かれた。


美しいデザインと装飾。それが施されたものが壁紙や刺繍であれ、家具や食器であれ、生活を豊かにするという願いから生まれたものなんだ、ということをちょっと意識させられた。

"Have nothing in your house which you do not know to be useful or believe to be beautiful."-William Morris
「有用とも美しいとも思えないものを家に置いてはいけない」−ウィリアム・モリス

それができればね〜。


展覧会を楽しみながら、ビアトリクス・ポターの半生を描いた映画『ミス・ポター』がもう一度観たくなった。ストーリーというより、そこに描かれていた社会や生活、自然の雰囲気がとても魅力的な映画で、今度観る機会があれば、細部の装飾なんかにも目を向けてみたいと思っている。


2019.09.17 Tuesday

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コメント
こんばんは。

確かに
それが出来ないから
こうして部屋が大変なことに。。。
こんにちは
本当にこの展覧会は見どころの多いもので、楽しめました。
ロセッティの竜退治パネルはなかなか楽しめましたしね♪
家具一つにも綺麗な装飾が施され・・・この時代の英国は裏に深い病根があっても、とても華やかな美貌の時代だったと思います。
  • 遊行七恵
  • 2009/02/09 12:53 PM
★Takさん、こんばんは。
右に同じく、有用でもなく美しくもないものに囲まれています。まあ、うちが広いわけでもないのでそれなりかもしれませんが。
せめて整理してすっきりさせたいものです。

★遊行七恵さん、こんばんは。
竜退治パネルは、全体も細部もそれぞれに魅力的で、結構背景や文字に目が吸い寄せられました。
家具なんかも装飾が施されている華やかなものに惹き付けられ、実用的な美しさのものが物足りなく思えるほどでした。
時代に想いを馳せてみると、芸術とのかかわりってどういうものなんだろうと考えさせられますね。
  • キリル
  • 2009/02/09 10:49 PM
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