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2009.02.04 Wednesday

文字のチカラ・書のチカラ(出光)

 「文字の力・書のチカラ―古典と現代の対話」出光美術館でみた。

文字のチカラ・書のチカラ

書の知識はまったくないといっていいくらい。なのにどうしてみに行ったかというと、篆刻を初めてしまったからなんですねー。
日本画教室に通うようになってから約1年半。いまだに落款印をもっていなくて、注文しなければと思っていたところ、ふと、自分で作ってみればいいんじゃないかと気がついた。素人の絵だし、素人の落款で十分ではというのもあるし、もともと文字の形やデザインにはちょっと関心があったので、おもしろそうという軽い気持ちで。
まだ道具も揃っていなくて、刻す前の段階だけど、辞典をみながら古代の文字を選んで、それをアレンジして石に書いていく作業はなかなか楽しいもの。

前置きが長くなったけど、とにかく、書のことは全然わからなくても、みてみるのもおもしろいかもと出かけてみた。
展示室や展示作品の解説を読んでいくと、段々となんとなく自分なりの見方というのができてくる(ような気がしただけ、もちろん)。

呉昌碩『臨石鼓文』(中華民国1925)
絵でいう模写にあたる臨書。つまり「石鼓文」を臨書したものということらしい。これなどは篆書の手本になるのだろう。自分の関心のありどころからすれば、まさにヒット。

もちろんそれ以外にも、ぱっとみてこの書はいいなあと単純な感想をもったものがいくつかあって、気に入ったふたつの書を書いたのがどちらも同じだったので、この人の書き方は僕の好みなんだと気づく。
夢窓疎石「二字書『来泉』」(室町時代)
夢窓疎石「一行書『而生其心』」(室町時代)
まったく初めて聞く名前だった。禅宗の僧侶だそうだ。ちょっと検索してみただけで、なかなか興味深い人物(無知ですみません)。

徳川家康『日課念仏』(1612)というものもあった。「南無阿弥陀仏」がひたすら書き連ねられている。なんとなく几帳面な印象。

小杉放庵『般若心経梅図』(1944)
般若心経を写しても個性がいろいろ。この画家のかっちりした字も好み。梅の絵との相性もなかなか心地よい感じ。

最後に本阿弥光悦。見慣れているせいか、光悦の太くなったり、細くなったりのリズム感がとてもすばらしく感じられ、絵をみているようだった。
本阿弥光悦『蓮下絵百人一首和歌巻断巻』(江戸時代)
本阿弥光悦『花卉摺絵古今集和歌巻』(江戸時代)

酒井抱一『糸桜図扇面』(江戸時代)
絵と和歌に抱一らしい繊細さが感じられた。

まず自分から出かけることなんてないだろうなんて思っていても、ちょっとしたきっかけでみに行ってみようなんて気になって、いざ行ってみると結構おもしろい。これを機にたまにこういうのをみてみると、少しづつ身になるかもしれない。

文字には力があり、書にはチカラがある。誰もが感じていることをあらためて考えるいい機会になった。漢字もいいけど、かなが混じるとさらに魅力的になる気がしたのは日本人だから!?
そして、やっぱり書も絵も根っこには同じようなものがあるんだなーと。

2019.09.17 Tuesday

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コメント
こんばんは。

光悦の書を拝見し
何だかほっとしてしまう自分。
もう少し他のものも同じ気持ちで
接することができたらな〜と。
書の世界は思った以上に深そうです。
★Takさん、こんばんは。
光悦の書があったおかげで、比較の基準と言うか、みる視点がひとつでもあってよかったと感じました。
せっかくこういう機会をもてたので、次回、どこかでまた書の展覧会に行ってみたいと今は思っているところですが。

  • キリル
  • 2009/02/06 12:14 AM
出光の展覧会は解説が分かりやすいので
とっつきにくい内容でも楽しめますね。
呉昌碩の書は、割といろんな所で見かけます。
昨年は松濤や江戸東京で見かけた筈。
私も書は全く分かりませんが、なぜか見たくなるのです。
  • meme
  • 2009/02/08 8:42 PM
★memeさん、こんばんは。
出光の解説は、右も左もわからない門外漢でも楽しめるよう工夫されているのかもしれませんね。入口の案内文を読んだだけで展覧会の雰囲気に馴染めることがよくあります。
呉昌碩という名前は忘れないと思いますから、これからもきっとどこかで出会えるということですね。書を見て、ああこれは呉昌碩だ、とわかるようになる日が来ればいいのですが。
一度こういうチャンスがあって、気になると、いろいろなところで書の展覧会が開かれているものだなと気づくこの頃です。
  • キリル
  • 2009/02/08 9:08 PM
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出光美術館で開催中の 「文字の力・書のチカラ −古典と現代の対話−」展に行って来ました。 絵画をただ素人目線で眺めるのがやっとの自分に書の世界など分かるはずもないのですが、折角、出光美術館の会員となっているからには行かないと勿体ないという、ケチ
  • 弐代目・青い日記帳 
  • 2009/02/05 8:10 PM

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