2008.10.13 Monday

絵をみに行かない3日間とちょっと宗達のこと。

この3連休は美術展に出かけなかった。そういうのんきな話を。

週末にだいたい美術展に出かけるようになって、もちろんどこにも行かないこともあるけど、3日間の休みがあって一度も出かけなかったことはあまりないかも。

土曜日。
ツレアイが用があって出かけた後、お気に入りのiMacに向かい、YouTubeで好きな音楽ビデオを聴いたりしていた。するといつでも聴きたくなって、iTunesストアで曲を買おうか、CDを手に入れようかしばし迷う。
深夜、「大琳派展」の余韻で、以前に買ってあった『新潮日本美術文庫 5 俵屋宗達』を読んだ。これまでちょこちょこと拾い読みしていただけだったので、しっかりと読んだ。そうなるともう、宗達のことをもっともっと知りたくなった。
あと二日のうち、少なくとも一日は美術展に行くつもりだったけど、音楽と本への気持ちが強くなってしまった。とりあえずどこのチケットも持っていないし。
新潮日本美術文庫_俵屋宗達

日曜日。
タワーレコードに足を運ぶ。
まず、前日YouTubeで聴いた曲の入ったポップスのCDを2枚買ってから、クラシックのところに移動してツレアイと合流。いろいろ見たり、試聴したりして、かなり長い時間過ごす。楽しくていつも長居してしまう。クラシックのほうはとくに決めたものがなかったけど、最終的にCD4枚購入。
続いて書店に入り、『もっと知りたい俵屋宗達』『もっと知りたい尾形光琳』『もっと知りたい酒井抱一』など5冊購入してさらに満足。書棚もいっぱいなのに。
夜、買ってきたCDをiTunesに取り込んで、流し聴きする。
その後、落描きして過ごすつもりだったのに、WOWOWで映画を観てしまった。
もっと知りたい俵屋宗達

月曜日。
紅茶を飲みながら『もっと知りたい俵屋宗達』を一気に読んでしまう。横で雑誌を読んでいたツレアイがソファで横になり、昼寝に突入してしまったから。なかなか起きてこないので『竹光侍』(5)も読んでしまった。
昼過ぎ、最近近くにできたスターバックスに偵察に出かける。コーヒーとドーナツでのんびり。読みかけのアーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』を読み終える。
旧版『幼年期の終わり』を読んだのは随分前のことで、実はよく憶えていなかった。たぶん、そのときはあまりしっくりこなかったのだろうと思う。
新版は第1章が書き直されていて、日本語では古典新訳文庫で初登場らしい。書き直しの効果はまったく関係ないと思うが、今回の読後感はとてもさわやかというか、新鮮な感動があった。やっとこの作品の魅力に触れることができた気がする。
ツレアイは引き続き熱心に小説を読んでいるので、僕はiPodで音楽を聴いていた。
コーヒーを飲んだら帰るつもりだったけど、散歩ついでに本屋に行くことにした。『幼年期の終わり』を読み切ってしまって、次に読む本はいくらでもあるのだけど、どうしてもすぐに読みたい本が出てきたから。
それは『もっと知りたい俵屋宗達』で紹介されていた辻邦生『嵯峨野明月記』。嵯峨本制作をめぐる三人の男、本阿弥光悦、俵屋宗達、角倉素庵の物語だという。
大型書店なので『嵯峨野明月記』はすぐに見つかった。新訳『罪と罰』(1)など、ほかに文庫3冊を買ってしまう。悪い癖だ。
明日から『嵯峨野明月記』を読むことにする。
辻邦生_嵯峨野明月記

さて、さきほどまでBShiハイビジョン特集「天才画家の肖像 謎の浮世絵師〜東洲斎写楽」を観ていた。
写楽が阿波の能役者、斉藤十郎兵衛だったとの説には強い説得力があるように思えた。大首絵の目の表現に能面の影響がみられるところなど、能とのかかわりがあるというのはとても興味深かった。とはいえ、わずか1年のあいだに画風が変化していることにはあまり触れられなかった。写楽が一人ではない、という可能性にも言及してほしかった。
明日夜の特集は岩佐又兵衛なので、これも観ようと思う。


なんとものんきな3日間だったけど、これが意外に楽しかった。たまにはこういうのもいいなあ、というか、もともとだらだらすることが好きだから当然か。
本物の絵はみなかったけど、本やTVではいろいろみることができた。とくに、以前から興味があったのに、放っておいた俵屋宗達のことが少しわかってうれしかった。

例によって、相変わらずの間抜けな話をひとつ。
「大琳派展」に向けて「BRUTUS」琳派特集を読んだときに、ワシントンD.C.のフリア美術館に、俵屋宗達《松島図屏風》があることを知った。門外不出なのでそこに行かなければみられない。日本にあれば国宝指定間違いなしとのこと。
実は以前、D.C.のお隣、ヴァージニア州にしばらく滞在していたことがある。そのとき、フリア美術館などの建物群があるスミソニアン協会をよく訪ねていた。ところがなんとバカなのか、宇宙に関心があるので、航空宇宙博物館ばかり行っていたのだ。暇はいくらでもあったのに、ほかの博物館を覗いた記憶がほとんどない。
当時、とくに美術に関心はなかったとはいえ、入ってみるくらいしてもよかったのに。
BRUTUS琳派特集

そういうばかばかしい話はこの辺にして。
とにかく俵屋宗達のことがしばらく頭から離れそうにない。できれば生涯のテーマにしたいなあ、なんて(古典、古文が苦手なので無理だろうなー)。

2017.06.11 Sunday

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