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2008.09.15 Monday

ジョットとその遺産展(損保ジャパン東郷青児美術館)

損保ジャパン東郷青児美術館で開かれている「西洋絵画の父 ジョットとその遺産展 〜ジョットからルネサンス初めまでのフィレンツェ絵画〜」(2008年9月13日-11月9日)をみた。

ジョットとその遺産展

<西洋絵画の父>あるいは<イタリア絵画の父>と呼ばれるジョット・ディ・ボンドーネ(1267頃-1337)とその後継者たちの、聖母子を中心とする作品によって、ルネサンス盛期へとつながるフィレンツェ絵画の夜明けに光を当てた意欲的な展覧会。時代の影響を受けながら変化していくさまが丁寧に解説されていて興味深い。
ジョットの作品は、ジョットの工房の作品をのぞけば4点だけだが、それでも日本でみられるというのはとても貴重な機会。

ジョット_聖母子
ジョット《聖母子》(1295頃)
平板な宗教画に奥行きや感情をもたらしたといわれるジョット。玉座の左右が切り取られてしまっているため、残念ながら、それほど奥行きは感じられない。
失礼ながら、聖母子ともにオヤジ顔。この頃の顔はだいたいそんな感じで、子供のイエスが悪代官のような顔をしているものまであった(動物は妙に可愛く描かれているのになぜ?)。展示を最後までみていくと、だんだんと洗練されていくのだけど。

ジョット作品のハイライトは、アッシジの聖フランチェスコ聖堂とパドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂の壁画のパネル展示。壁画をもってくることができないのだから仕方がない。とはいえ、小さなパネル展示だけで感激するほどに魅力的だ。
これを実際にみることができたらどれほどすばらしいだろう。現地に行きたいという気持ちが募る。
スクロヴェーニ礼拝堂
スクロヴェーニ礼拝堂

聖人らをともなう聖母子
ロレンツォ・ディ・ニッコロ・ディ・マルティーノ《バーリの聖ニコラウス、大天使ミカエル、聖ラウレンティウス、聖ユリアヌスをともなう聖母子》(1412)
この頃ではすらりとした人物表現が特徴らしい。それぞれ魅力的な人物に描かれているが、左から2人目、大天使ミカエルがかっこいい(腹がぷっくりとしているのはご愛嬌)。

東方三博士の礼拝
15世紀前半のフィレンツェの画家《東方三博士の礼拝》(1420年代)
すっきりとまとまった構図に落ち着きが感じられる。きらびやかな衣装に注目。遠景もしっかりと描き込まれ、2箇所で金色が輝いていた。

バニカーレ_聖イヴォと少女たち
マゾリーノ・ダ・パニカーレ《聖イヴォと少女たち》
剥がされたフレスコ画。そろそろリッピやボッティチェリの登場を予感させるような色合いと雰囲気。色はたんに退色してしまっているだけかもしれないけど。

出品作品ひとつひとつがどうとかいうより、ジョットの登場で始まった絵画の革新が、変化しながら継承されていくその過程を眺めるのがとてもおもしろくて、かなり満足感のある展覧会だった。

2017.06.11 Sunday

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コメント
こんばんは。

ウフィッツィ美術館の二番目の展示室かに
ジョットを含む三人の画家の聖母子像が
比較できるように展示されています。
今行ったら穴があくほど観るはずですが
以前行った時はさらりと流してしまいました。。。
悔やまれます。
★Takさん、こんばんは。
聖母子というテーマで比較すると、想いの違いやら時代の違いやらがなんとなくわかりそうですね。
>以前行った時はさらりと流してしまいました
次の楽しみが出来ましたね。
僕の場合、わりと海外旅行していた時期に、美術に格別関心がなかったので、あの頃から絵が好きだったらなー、と悔やみっぱなしです。
  • キリル
  • 2008/09/16 1:07 AM
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損保ジャパン東郷青児美術館で明日から開催される 〔特別展〕西洋絵画の父「ジョットとその遺産展」〜ジョットからルネサンス初めまでのフィレンツェ絵画〜の内覧会に行って来ました。 イタリアへ行くと「Giotto di Bondone」という日本では馴染みの薄い画家の
  • 弐代目・青い日記帳 
  • 2008/09/16 12:38 AM

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