<< February 2010 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 >>
  
椿山荘近くの講談社 野間記念館「横山大観と再興院展の仲間たち」をみた。
横山大観は苦手だけど、「再興院展の仲間たち」のほうに惹かれて出かけた。

横山大観と再興院展の仲間たち 横山大観と再興院展の仲間たち02

野間記念館は最近まで改修していたそうだけど、以前を知らないのでどれくらい変わったのかよくわからない。建物のなかは真新しくきれいな印象。こぢんまりした庭も美しい。

小茂田青樹 四季花鳥
小茂田青樹《四季花鳥・春夏秋冬》(1928)
もともと四面形式ではなかったそう。なのに四面を並べてみると、当初から予定していたようにバランスよく仕立てられている。とくに、緑、黄、橙、水色の色調が揃っていて、落ち着いた華やかさというか、なんというか。とにかくいい気分になれる。

速水御舟 朱華琉璃鳥
速水御舟《朱華琉璃鳥》(1933)
はっきりした大胆な色で構成され、とくに瑠璃色の美しさが赤い椿との対比で際立っている。あと、葉の黒が独特で、画面をぐっと引き締めている。なんという構成力と装飾性。

速水御舟 梅花馥郁
速水御舟《梅花馥郁》(1932)
馥郁たる香りが漂ってくる。枝振りがとくに構成的で面白い。様式的なところが新しさをみせているのだと思う。

山村耕花 江南七趣 秦淮の夕
山村耕花「江南七趣」(1921)《秦淮の夕》
中国江南に取材した作品たち。風景に風俗を添えている。
《秦淮の夕》の場合、全体を青く覆った夕闇の様子がほのぼのとしていて気持ちいい。人々の姿をさっぱりと表現していて、なんか楽しげ。
緑で覆われた《西湖高荘》もいい。どちらも色に加えて、イラストっぽい風俗の部分に目が惹きつけられた。
「江南七趣」は「小器用にまとめた画面のあざとさや過剰な色彩」が指摘されたというけど、僕が気に入ったこの2点はたぶん「過剰な色彩」の部類に入っているのだろう。

小林古径《平重盛》(1916)
涼しげな目元と気品ある顔立ち。重盛という人物については歴史家に任せるとして、この肖像には作家の好意が感じられる。古径の人物画はあまりみたことないけど、とてもさっぱりしていていい。
「神護寺三像伝平重盛像」は足利尊氏でないかとの説が近年有力になっているらしいので、この際、肖像画ではないけど、小林古径作品を定番にしてはいかがでしょう。魅力的すぎるかな。

最後の展示室は、小茂田青樹、木村武山、小杉放庵、小川芋銭、堅山南風、長野草風がそれぞれ描いた色紙「十二ヶ月図」。
小茂田青樹「十二ヶ月図」(1928)
色紙の背景の金がいやみなく美しくて、そこに描かれた愛らしい植物、虫、鳥を引き立てている。各月にそれぞれ工夫があって、ひとつとして魅力のない作品がないくらい。この色紙をみただけで出かけた価値があった。
ちなみに、もうひとつの小茂田青樹「十二ヶ月図」(1930)は、金の色見もやや冴えないし、モチーフを作りすぎな気がして、先の1928年版には及ばない。

期待以上のすばらしい作品だらけで、大満足。曇天でなくて晴れていたらどんなによかっただろう。展示とは直接関係ないけど、庭に面した休憩室がカフェだったら、コーヒーでも飲んでゆっくりしたいところ。

       
こちらにもこんにちは
野間はわたしの心のオアシスです♪まぁカフェではないですが自販機もございます(笑)。
耕花「江南七趣」はわたしもキリルさん同様、その過剰な色彩に惹かれましたよ。素敵です。
耕花は役者絵も多く、風俗版画も多かったので、そうしたロマンティックな資質が強く出ると、ちょっと賛否論が出たりするんでしょうね。
★遊行七恵さん、こんばんは。
遊行さんのオアシスに断りもなく足を踏み入れさせていただきました。とてもいいところですね。
>花は役者絵も多く、風俗版画も多かった
そうですか。そういう画家だから何か言われやすい、というふうには考えたくないですけど。
僕には、過剰かもしれないけどやさしい色に感じられました。
こんにちは。
キリル様の記事を拝見し、見逃したことを
激しく後悔してしまいました。

野間は次の機会に行ってみようと思います。
★memeさん、こんにちは。
お好きな分野でしたか。
「竹内栖鳳と京都画壇」が今日から始まります。すばらしい作品がありそうなので、是非お出かけください。僕も行きます。
ご存知かもしれませんが、すぐ近くに丹下健三設計の東京カテドラル聖マリア大聖堂があって驚きました。
Comment
TRACKBACK URL
TRACKBACK
久しぶりに野間記念館に行った。 わたしにとって野間は定点観測所。 一年近くをかけてリニューアルしたと言うことなので、何が変わったかと...
  • 遊行七恵の日々是遊行
  • 2008/05/10 6:32 PM

Back to Top▲