2008.01.06
山種美術館で「春のめざめ―横山大観・上村松園・小林古径・安田靫彦ー」をみた。

日差しはそこそこ暖かいものの、底冷えのするなか、館内には鶴、梅、富士そして「子」がめでたく華やいでいて、春の訪れを待っているよう。
上村松篁《春鳩》(1980)
白い花と鳩のやわらかな表現に心安らぐ気分になる。

上村松園《つれづれ》(1941)
繊細な配色と色の微妙な変わり目、そして隅々まで気を配った細かな筆致にあらためて驚嘆する。ところで、いままでいくつも松園の絵をみてきたのに、ひとつの色でほとんど濃淡をつかっていないことに初めて気づいた。だからこその配色なのだろうか。
チラシの図は上村松園《春のよそをひ》部分。

速水御舟《春池温》(1933)
空を飛んでいるかのような鯉と梅。離れてみると、水の流れがはっきりと浮かび上がってくる。眺めるほどに味わい深い。
3点並べられた鶴があった。
左から竹内栖鳳《双鶴》2羽、川端龍子《鶴鼎図》3羽、速水御舟《鶴》1羽。このなかで真ん中の絵に魅かれた。
川端龍子《鶴鼎図》(1935)
寄り集まった3羽の鶴が調和し、その姿が颯爽としていて美しい。足全体を黒くして、柄を描いていないところがとてもいい。
そしてもっとも気に入った作品。
高山辰雄《春を聴く》(1979)
手前にうずくまる2羽の鳩。遠景には木々がシルエットになって、微かな光がみえる。その間をつなぐのが、ようやくそれと見分けられるほどの細くくねった小道。
寒そうな、もやっとした画面から絵の奥底にある何かが湧いてくるような感じがして、じわじわと心に沁みてくる。
本当の寒さはこれから。新年の華やいだ雰囲気を味わいつつ、春を楽しみに待とう。

日差しはそこそこ暖かいものの、底冷えのするなか、館内には鶴、梅、富士そして「子」がめでたく華やいでいて、春の訪れを待っているよう。
上村松篁《春鳩》(1980)
白い花と鳩のやわらかな表現に心安らぐ気分になる。

上村松園《つれづれ》(1941)
繊細な配色と色の微妙な変わり目、そして隅々まで気を配った細かな筆致にあらためて驚嘆する。ところで、いままでいくつも松園の絵をみてきたのに、ひとつの色でほとんど濃淡をつかっていないことに初めて気づいた。だからこその配色なのだろうか。
チラシの図は上村松園《春のよそをひ》部分。

速水御舟《春池温》(1933)
空を飛んでいるかのような鯉と梅。離れてみると、水の流れがはっきりと浮かび上がってくる。眺めるほどに味わい深い。
3点並べられた鶴があった。
左から竹内栖鳳《双鶴》2羽、川端龍子《鶴鼎図》3羽、速水御舟《鶴》1羽。このなかで真ん中の絵に魅かれた。
川端龍子《鶴鼎図》(1935)
寄り集まった3羽の鶴が調和し、その姿が颯爽としていて美しい。足全体を黒くして、柄を描いていないところがとてもいい。
そしてもっとも気に入った作品。
高山辰雄《春を聴く》(1979)
手前にうずくまる2羽の鳩。遠景には木々がシルエットになって、微かな光がみえる。その間をつなぐのが、ようやくそれと見分けられるほどの細くくねった小道。
寒そうな、もやっとした画面から絵の奥底にある何かが湧いてくるような感じがして、じわじわと心に沁みてくる。
本当の寒さはこれから。新年の華やいだ雰囲気を味わいつつ、春を楽しみに待とう。
高山辰雄「春を聴く」はツボでした。
それにしてもキリルさん見事な表現で
この作品言い表していますね。
>絵の奥底にある何かが湧いてくるような感じ
その通り!
まさに言い得て妙。