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2007.09.16 Sunday

「ヴェネツィア絵画のきらめき」をみて

「ヴェネツィア絵画のきらめき 栄光のルネサンスから華麗なる18世紀へ」を、渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムでみてきた。

ヴェネツィア絵画のきらめきチラシ ヴェネツィア絵画のきらめきチラシ裏

ヴェネツィア絵画は豊かな色彩と細部にとらわれない大胆なタッチが特徴なんだそうだ。私の目ではそもそも無理なんだろうけど、少なくとも今回の展示作品でそれをはっきりと感じることはできなかった。
宗教画、肖像画、風景画などの作品を集めて3部構成にしているが、キリスト教絵画と神話が中心の「第1章 宗教・神話・寓意」が個人的にはいちばん好みだったので、そこにいちばん時間をかけて、結局あとはさらっと流すことになった。

聖母なのか!
ティツィアーノ《洗礼者聖ヨハネの首をもつサロメ》(1515頃)
ティツィアーノ《洗礼者聖ヨハネの首をもつサロメ》(1515頃)
入場して、何点かの聖母子などの絵をみていくと、この作品に出会う。その流れから、パッとみたところ、聖母を描いたものかと思った。ヨハネの首が皿に上に載っていなければ聖母にしかみえない。サロメとヨハネを描いたものなのに、脳はだまされてしまっているので、後でまたみてもサロメを聖母と勘違いしてしまったほどだ。
サロメは何を見ているのか、その不思議な視線のさまよい方。後ろに控える侍女らしき女性はサロメを見つめる。そしてティツィアーノだとの説があるヨハネの首。おかしな表現になるけど、三者の微妙な内面と画面構成が交わって、美しい魅力を湛える絵になっている。
モローの絵によって宿命の女に生まれ変わるまで、サロメとはこういう存在だったのかもしれない。

エッケ・ホモ(この人を見よ)
ヴェロネーゼ《キリストと刑吏たち》(1586-88)
ヴェロネーゼ《キリストと刑吏たち(エッケ・ホモ)》(1586-88)
白く浮かび上がったキリストの肉体が立体的に画面からとびだしている。刑吏たちも立体的だ。すべてを包み込むような神々しいキリストの顔立ちに反して、鍛えられたかのようなからだは現実的な存在感に満ち満ちている。画面からあふれ出す存在感と精神性。

ティツィアーノの鮮やかな色彩も、ヴェロネーゼの抑えめの色彩も魅力的だし、光の効果も活きている。それに静けさと緊張感に満ちている。でも、どちらの作品でも、描かれているのはサロメやキリストの理想化された姿だ。だから魅力的で、強く惹きつけられるのかもしれない。そこには美があった。
とても簡単な感想になってしまったが、この2作品をみることができただけで、この展覧会に足を運んでよかったと思う。

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コメント
こんにちは。
どうしてティツィアーノは、サロメを
聖母か聖女のように描いたのでしょうね。
不思議です。
キリルさん、こんばんは♪
ティツィアーノのサロメは本当に聖母子そのものという感じでしたね! そのせいかヨハネも実にやすらかにお休み中・・・というように見えちゃいます。

それぞれの視線はおもしろいですね。視線のトライアングル(ただし一方通行)といったところでしょうか。
★一村雨さん

19世紀後半になるまでサロメは、聖書のとおり、ただヨハネの首を抱えただけの少女として絵画に描かれていたそうですね。そうだとしても、まるで聖母のように描く理由はなんだったのでしょう。

★chat_noirさん

サロメとヨハネの首を聖母子に見立てているというようなことはまさかないのでしょうけど・・・そう考えると、後ろの女性が聖母マリアの母アンナのようにもみえてきました。
たしかにヨハネはお休みしているみたいですね。首から先も隠れていますし。サロメの視線は慈しみのようでもあります。
  • キリル
  • 2007/09/19 12:12 AM
キリルさん、こんにちは!
この展覧会、私も第1章が好みでした♪
サロメの絵は静かな魅力をもつ絵でしたね。
ぱっとみたところ持っているものが生首だということも気がつかないくらいの雰囲気があるし、理不尽で残虐な死刑の後とは思わせないような不思議なほどに柔らかい美しさがメインビジュアルに使われるに足る、という感じでした。
★はなさん、こんばんは。

サロメの絵はとても魅力的ですね。ヨハネは見れば見るほど、ただ眠っているだけのような気がしてきます。ただ、やはり顔色はちょっとよくないようですが。
第1章だけで十分満足できますね、好みでしょうけど。
  • キリル
  • 2007/10/01 12:37 AM
こんばんは。

今回はどちらかというと
寄せ集め的な内容でしたね。
でも個人蔵の作品が多く観られたので満足しています。
★Takさん、こんばんは。
寄せ集め的といえば、そうでしたね。みているうちに西美に行きたくなりました。
どこが所蔵しているのだろうと思ってみてみると、個人蔵だったりすると、なぜかびっくりします。とくに古い時代の作品なんかだと余計にそうです。
  • キリル
  • 2007/10/03 12:45 AM
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渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムに「ヴェネツィア絵画のきらめき」〜栄光のルネサンスから華麗なる18世紀へ〜を観にいってきました。 先日まで国立西洋美術館でやっていたパルマ展は行こうかどうしようかもやもや悩んでいるうちに気が付けば会期終了となっ
  • - CHAT NOIR -
  • 2007/09/22 12:46 AM
渋谷のbunkamuraにて「ヴェネツィア絵画のきらめき 栄光のルネサンスから華麗なる18世紀へ」を見てきました!会期は9月2日~10月25日です。 章立ては「第1章 宗教・神話・寓意」「第2章 統領(ドージェ)のヴェネツィア」「第3章 都市の相貌」となってい
  • はなことば
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  • とんとん・にっき
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