2010.02.07
「細見コレクション 琳派にみる能」の後期展示を国立能楽堂資料展示室でみてきた。前期はこちら。

代々木に用があって出たついでに、代々木駅から歩いて向かった。北参道の交差点に出ると、風がうなりを上げ、信号待ちする人々もウーーとうなるくらい寒かった。強風に背中を押されたおかげでかなりのスピードで着いたけどね(うそつけ!)。
前回からの展示替えは尾形光琳《宇治橋図団扇》などほんの少し。《洛外図屏風》は入口にいちばん近い場所に移動していた。どこだろう、多くの人が舞台を観るなか、柵の外から覗いている人がいておもしろい。
中村芳中《朝顔図》は、酒井抱一を想わせる落ち着いた味わいで、琳派の意匠が息づいている。
前回みているのに、今回とても強い印象を受けたのが、鈴木其一《弓張月図》と神坂雪佳《大鎧図》。
弓張月図は、右幅の、色鮮やかに描かれた弓を引く男の形と、構図のバランス、それと左幅の地味な色とが、いい具合に調和していて、じわりとくる美しさだった。
箱の上に置かれた大鎧には、足もないのに、人がそれを身につけているかのような強い存在感があって、じっとみているとぞわりとしてきた。
一度目にみたときにはそれほど印象に残らなかった作品が、二度目には強く訴えかけてくるというようなことがあると、またみてよかったと思う。
公演の前なのか、たくさんの人が展示を楽しんでいて、ほとんど誰もいなかった前回とは違った雰囲気。それにつられてか、神坂雪佳のクリアファイルを勧められ、1枚買ってしまった。迷ったすえ、鹿の形態がおもしろくてこれにした。

神坂雪佳「百々世草」《春日野》
裏側の《春田家》が透けているね。


















